アートメイクって刺青のことじゃないの?
どっちもすごく痛そうなイメージ…
アートメイク=刺青の印象があり、この二つの違いについて全くわからない方が多いのではないでしょうか。
そのため、
「刺青をおしゃれに言い直したものがアートメイク!」
「アートメイクも刺青も1回入れたら落ちない!」
など、アートメイクへの偏見を持ってしまうのも無理はありません。
とは言え今更聞けないし、相談する人もいないと不安は増しますよね。
しかし、アートメイクと刺青は別物なので安心してください!
刺青とは違い、アートメイクは1回入れたら数年後には薄くなります。
このようにアートメイクの知識をきちんと知れば怖いことはありません。
今回は、アートメイクに興味はあるけどなかなか踏み出せないという方の不安を和らげるために、アートメイクと刺青の違いを解説します。
アートメイクと刺青はいろいろな違いがありますよ。
アートメイクと刺青の違い①:色を入れる目的の違い
刺青とアートメイクはそれぞれ皮膚に色を入れるという点では同じですが、目的に違いがあります。
刺青というと背中や腕などに入れているのを見かけることが多いですね。
両者の違いは以下の通りです。
刺青の場合
刺青は、作品というイメージが強いです。
刺青にはいろいろな色を使用するなど、ファッション性が強く現れます。
他にも、宗教上のものを入れるなど、人それぞれの主義主張で入れることが多いです。
アートメイクの場合
アートメイクは眉やアイライン、リップなどあくまでもメイクの補助的な役割を果たすものです。
すっぴんでもメイクをしているような顔になりたい、毎日のメイクが楽になりたい、という気持ちでアートメイクを受ける方が多いでしょう。
アートメイクと刺青の違い②:持続性の違い
アートメイクと刺青は持続性も違いがあります。
詳しく見ていきましょう。
刺青の場合
刺青は一度入れると一生消えません。
もちろん体質や入れた色素の種類にもよりますが、刺青は自然に消えていくということはありません。
アートメイクの場合
アートメイクの持続期間は、約1~3年ほどです。
入れてしまったアートメイクのデザインと一生付き合っていかなくてはいけないという心配はありません。
アートメイクと刺青の違い③:色素を入れる場所の違い
上記で刺青とアートメイクでは持続性が違うと説明しました。
その理由は色素を入れる皮膚の深さが違うからです。
刺青の場合
皮膚の中でも真皮という深い部分に針を刺し、色素を入れていきます。
真皮はターンオーバーをしない為、自然に消えるということがありません。
アートメイクの場合
アートメイクは、皮膚の浅い部分に針を刺して色素を入れます。
そのため肌のターンオーバーによって、少しずつ薄くなっていきます。
アートメイクと刺青の違い④:痛みの感じ方の違い
刺青は「痛い」というイメージがかなり強いですよね。
実際、アートメイクと比べ刺青は痛みを感じやすいという理由があります。
その理由は、以下の3点。
- 色素を皮膚の深い部分に入れるから
- デザイン性が高いから
- 麻酔を使用できないから
それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
色素を皮膚の深い部分に入れるから
アートメイクは、皮膚の浅い部分に色素を入れます。
しかし刺青を入れる皮膚の深さは皮膚の表面ではなく、真皮という部分に入れます。
刺青の場合、より深い場所に傷をつけることになるからです。
デザイン性が高いから
アートメイクは柄や色によるデザイン性はほとんどありません。
刺青の場合は、デザイン性が高く、施術箇所が広範囲になる場合が多いのです。
そのため施術時間が長くなる可能性もあり、その分痛みを感じます。
麻酔を使用できないから
アートメイクは医療行為にあたりますので、麻酔を使用することが可能です。
刺青の場合は医療機関ではなく、彫師のいるスタジオで入れることがほとんどです。
スタジオは医療機関ではない為、麻酔が使えません。
アートメイクと刺青の違い⑤:リスクの違い
刺青とアートメイクはリスクに違いがあります。
どちらかというと刺青のほうがリスクが高めです。
詳しく見ていきましょう。
リスク1:感染症や内出血
刺青の方がより深い部分に傷をつけるので、感染症や内出血のリスクが高いです。
刺青を入れる場合は、衛生管理について詳しく説明されているスタジオを選びましょう。
アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を入れるので、刺青より感染症や内出血のリスクは低いです。
しかし、きちんと衛生管理をされているサロンを選ぶ必要があります。
リスク2:社会的偏見
刺青の場合は社会的な偏見もまだまだあります。
刺青が原因で就職できなかったり、結婚できなかったりということもあります。
刺青を入れると温泉やプールも入れないことがほとんど。
外国ではファッションの一部として考えられていることが多く、外国の方が日本に来て刺青に対する偏見に驚いたということも多々あります。
アートメイクは、あくまでメイクの補助ですので、アートメイクが入っているからといって温泉やプールに入れないということはありません。
全体的にアートメイクのほうがリスク低めです。
アートメイクと刺青の違い⑥:ダウンタイムの違い
ダウンタイムとは、施術後から肌が元の状態に戻るまでの期間のことをいいます。
こちらも刺青とアートメイクで違いがあります。
刺青の場合
刺青のダウンタイムは約1ヶ月といわれています。
刺青は施術後約1~2週間で施術箇所がかさぶたになり、約2週間~1ヶ月ほどでかさぶたが自然にはがれて完成です。
アートメイクの場合
アートメイクのダウンタイムは約1週間ほどです。
アートメイクは施術後約4、5日後にかさぶたができ、約1週間でかさぶたが自然にはがれて完成です。
それぞれ色素を入れる深さが違うので、ダウンタイムに差が出てきます。
どちらも、施術後は施術箇所を清潔に保ち、軟膏等を塗り、乾燥を防ぎます。
日焼けに対する注意はどちらも必要です。
刺青の場合は約1ヶ月、アートメイクの場合は約1週間。
どちらも施術後は日焼けをしないよう対策しましょう。
まとめ
アートメイクと刺青の違いをまとめると以下のようになります。
アートメイク | 刺青 | |
---|---|---|
目的 | メイクの補助 | 作品、ファッション |
持続時間 | 約1~3年 | 一生残る |
色素を入れる皮膚の深さ | 皮膚の浅い部分 | 皮膚の深い部分(真皮) |
施術時の痛み | ほとんど無い | 痛みを強く感じる |
施術時のリスク | 感染症や内出血のリスクは低い 社会的偏見なし |
感染症や内出血のリスクは高い 社会的偏見あり |
ダウンタイムの時間 | 約1週間程度 | 約1ヶ月程度 |
アートメイクも刺青も皮膚に傷をつけて、色を入れるという点では同じです。
しかし、刺青の場合は一生消えないものなので、一時的な気分や流行りなどで安易に入れてしまうのは避けましょう。
アートメイクと刺青の違いを理解した上で自分に合った施術方法を選びましょう。
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